運命
神は生物達に等しく、平等という賽を振る。
その賽には六つの面があり、
生、死、喜び、怒り、哀しみ、楽しみ
それはこの星といえども例外ではない。
ある時、星は神にその六つの賽にはないことを望んだ。
願いである。
星は神に自分の上に生物を創る事を望んだ。
しかし、賽には表があれば裏もある。
星が神に願ったものは裏を返せば
欲望
星は自分の上に生物を創ることにより自分が神になる事を望んだ。
しかし神はその瞬間に別の賽を振っていた。
星の欲望を聞き入れた代償として。
その賽の名前は、
運命
神は星に対して運命の賽を振り、星の上に生物を創り、人間を創った。
その星に生まれた人間、生物にはすべて神により運命の賽が振られていた。
しかし星はすぐに自分が願った欲望は間違いだったと気付いた。
生物は星を荒らし、人間は兵器によって互いを殺し合い、星を汚染した。
その兵器で異形になった生物は人間を襲い、襲われてる人間はそれに気付かず
死の道を急いだ。
星は神に願う。もう一度私の願いを聞き入れよと。
しかし神は聞き入れず、賽の目を指差す。
その賽が指す目は
死
神は言う。
貴様が望んだ物への平等の代償は己の生。
生の目は裏に転がり
死を指した。
必然的に貴様の上にいる生物も最終的には己を滅ぼし
死道をいった
貴様もその運命に従うのだな。
そして星は滅び、1つの生は消えた。
しかし神はまた賽を転がす。
例えその平等と運命が
どのような目に転ぼうとも…